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2019年6月6日(木)

浦添落下物は米軍ヘリ部品

あわや重大事故 沖縄県「飛行自粛を」

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(写真)浦西中学周辺を飛ぶ米軍普天間基地のヘリ=5日午後0時40分ごろ

 沖縄県浦添市当山の市立浦西中学校のテニスコートで4日に20センチ四方程度の薄い物体が生徒の目の前で落下し、同時に上空を飛行する所属不明のヘリも確認された事件について5日、米軍は落下物が米軍普天間基地(同県宜野湾市)にも所属しているCH53Eヘリ等の部品だと認めました。

 玉城デニー知事はロシアに出張中。同日に謝花喜一郎副知事は、県庁内で記者団に、米軍機の部品落下事故だとして、米軍や日米両政府に対し、事故原因の究明と速やかな公表、事実関係が判明するまで、同ヘリなど米軍機の飛行自粛を求める考えを示しました。

 落下事故は4日午後3時35分ごろ、テニスコートで部活動をしていた生徒らが落下物を職員室に持ってきました。ある生徒の足元の30センチほど前に落下し、上空を見上げると、ヘリが通過したのを目撃したといいます。けが人はいませんでした。

 落下物は縦18センチ、横12センチ、厚さは0・5ミリもなく重さは約20グラム、黒のゴム製の布の切れ端のようなもの。

 米軍が沖縄防衛局を通じて、落下物はヘリコプターのプロペラ部分を保護する「テープ」だと県に伝えました。

 謝花副知事は記者団に「この事態は米軍における整備や管理の不十分によるものだと断じざるを得ない。一歩間違えれば重大な事故につながりかねない。極めて遺憾だ」と批判し、改めて普天間基地の運用停止を求めていくことを強調しました。

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