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2019年5月31日(金)

参院選1人区 野党統一予定候補として決意

 参院選1人区で野党統一予定候補となった、中林よし子(鳥取・島根)、松本けんじ(徳島・高知)両予定候補の決意を紹介します。


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暮らし守る 私の原点を

鳥取・島根 中林よし子さん

 鳥取、島根合区の参議院選挙区に立候補を決意してから5カ月。野党一本化が決まりました。

 「今の年金では施設にも入れそうにない、毎日が不安です」「こどもの医療費が自治体で違うのは困ります」「農地が荒廃していて日本の将来が心配です」等々、一人ひとり切実な要求が次々に寄せられています。

 政界引退からの空白を経て私を国政へと決意させた最大の理由は安倍政権の目に余る暴走政治をやめさせたい、1人区で勝負をかけなければならない、この思いでした。鳥取、島根を歩けば歩くほど、皆さんから寄せられた願いを直接国政に届けて一つでも多く解決をしなければならないとの思いが募ってまいりました。

 島根県では知事選挙をめぐって自民党が分裂状態になりました。その背景には「JRが廃線になるなど地方が疲弊するのを見ても何もしない。そんな国会議員などいらない。地元に帰らない国会議員が地元のために仕事をしているといえるのか」と自民党内部から反乱が起きたと報道されました。まさに安倍政治と国民の矛盾がここに表れているのではないでしょうか。

 私は4期9年間、衆議院議員として働いてきました。道路工事現場ではトイレがなく女性の尊厳が守れていない問題を追及し、仮設のトイレを設置せよとの通達を出させ、今どこでも当たり前になっています。私の手元に1980年3月11日付の中国新聞の記事があります。「代議士一年生」というものです。私の議員活動を紹介し「主婦で母親の中林氏を東京へ駆り立てるのは弱い住民がそこにいるからである」と記事を締めくくっています。私の政治家としての原点、“くらしのよし子”がこの記事には脈打っています。今、寄せられた願いに希望が持てる展望を語れば、皆さんの顔が明るくなります。

 今回の野党一本化に努力していただいた、他の野党、市民団体の皆さんに感謝し共闘の力で勝利のため全力を挙げます。

 中林氏の略歴 1945年生まれ。島根大学卒、衆院議員4期。現在、「沖縄と連帯する島根の会」事務局長。松江市在住、家族は夫。

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手つなげば 競り勝てる

徳島・高知 松本けんじさん

 私の長男が生まれた2カ月後に安保法制・戦争法が強行されました。「命が生まれる大変さと大切さ。その大切な命を危険にさらす政治を変えたい」―私が立候補した初心です。

 野党統一候補になり、徳島・高知選挙区で幅広い多くの人たちと一緒にたたかえることをうれしく思うとともに、身の引き締まる思いです。

 徳島・高知選挙区では前回も野党統一候補が大健闘し、2017年総選挙では高知2区で広田一衆院議員が当選し、私も高知1区で統一候補としてたたかわせていただきました。高知では4月の県議選でも野党共闘で自民党に競り勝つ選挙区をつくり出しました。

 ここに希望があり、みんなで手をつなげば、社会も、くらしも変えていける。私の確信です。

 この間、両県を回る中で、中山間地をはじめ地域の深刻な衰退の実態を目で見て、地元の方から聞いてきました。「田畑を継ぐ人がおらず、人が減ってお店がなくなっていく」「公共交通機関がなく、車の運転もできず、病院に行く足がない」「医者がいない」「バスが撤退しようとしている」―。自民党政治、安倍暴走政治の結果です。

 安倍政治を代え、基幹産業の農林漁業の振興、医療や福祉の向上、最低賃金の引き上げで、だれがどこに住んでも、どんな仕事をしても安心してくらしていける社会にしていきたい。

 政治が変わったらどんなふうなくらしになるのか―「8時間働けばふつうにくらせる社会」「年金だけで生活できる社会」―想像できるように訴えています。

 投票に行っていない人たちに届くメッセージに努めていきたい、政治に期待していない人、現状を仕方がないと思っている人に届く言葉を探していきたい。

 「どんな社会で生きたいか」「どんな国にくらしたいか」―。今の深刻な実態を変える力は、「あなた」の声にこそある。それが国民主権だと思います。

 「くらしは良くなるあなたの声で」。この思いを届けて頑張ります。

 松本氏の略歴 1984年生まれ。高知大学人文学部卒。17年衆院選高知1区に立候補。党県常任委員。高知市在住、家族は妻、2男。


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