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2019年5月24日(金)

米軍降下訓練に抗議

沖縄副知事 「嘉手納で常態化」

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(写真)沖縄防衛局の田中局長(左端)と外務省沖縄事務所の川村特命全権大使(その右)に抗議する謝花副知事=23日、沖縄県庁

 沖縄県の謝花喜一郎副知事は23日、沖縄防衛局の田中利則局長と外務省沖縄事務所の川村裕特命全権大使を県庁に呼び、米軍が嘉手納基地でパラシュート降下訓練を行ったことに抗議しました。

 県や嘉手納基地関係自治体は、SACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)合意に沿って、同訓練を米軍伊江島補助飛行場で行うよう、日米両政府に求めています。

 謝花副知事は「嘉手納基地でのパラシュート降下訓練が常態化している。県民の米軍への不信感は高まっており、日米安全保障体制にも影響を与える」と抗議しました。

 川村大使は「米軍から『当初伊江島で訓練を計画したが、訓練決定時の予報で伊江島は悪天候だった』と説明を受けた」と述べ、田中防衛局長も「訓練当時の伊江島では2、3メートルの波があり、米軍は『(パラシュートが海に落ちた場合の)救命ボートが運用できない』と言っている」と述べました。

 謝花副知事は「判断が米側に委ねられているのが問題だ。われわれが調査したドイツやイタリアでは自国が判断する」と指摘。さらに「『他の場所を』という伊江島の方の意見もある。やはり県外・国外を求めるのがわれわれの本音だ」とも語りました。津堅(つけん)島訓練場水域でのパラシュート訓練についても抗議しました。


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