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2019年5月24日(金)

共産党躍進、たつみ勝利で日本と大阪の希望ひらこう

なんば 志位委員長が訴え

 日本の命運を分ける参院選の公示日まで1カ月半を切り、各党が本番並みの取り組みを展開するもとで、日本共産党の志位和夫委員長は23日、大阪市・なんば高島屋前で街頭演説を行いました。志位氏が「市民と野党の共闘の勝利、日本共産党の躍進で、自民・公明と、その補完勢力である維新の会を少数に追い込み、『安倍政治サヨナラ』の審判を下そう」「希望と安心の日本をつくろう」と訴えると、高島屋前を埋めた聴衆から大きな拍手が起きました。


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(写真)志位和夫委員長の訴えを聞く人たち=23日、大阪市中央区

 比例予定候補の山下よしき副委員長は「過労死するほど働かされ、低賃金・不安定雇用の労働者もたくさんいる。8時間働けばふつうにくらせる社会をつくろう」と力を込め、大阪選挙区(改選数4)の、たつみコータロー参院議員は「学費の無償化、労働時間の規制、安心して預けられる保育所。生きていてよかったと思える社会を実現しよう」と訴えました。宮本岳志前衆院議員、清水忠史衆院議員が紹介されました。

 志位氏は、消費税10%への増税について「1~3月のGDP(国内総生産)をみても、家計消費、設備投資という内需の二つのエンジンはどちらもマイナスです」と強調し、「10%ストップの審判を」と語りました。

 「くらしに希望を―三つの提案」((1)8時間働けばふつうにくらせる社会(2)くらしを支える社会保障を築く(3)お金の心配なく、学び、子育てができる社会)を詳しく紹介。「この政策をパッケージで実現するための財源は7・5兆円です。これは消費税3%を減税するのと同じ経済効果をもたらします」と述べ、「消費税に頼らない別の道」で財源を生み出すと語りました。

 平和の問題も大争点だと述べた志位氏は、安倍9条改憲の問題点を告発し、「安倍改憲サヨナラ」の結果を示そうと訴え。9条を生かした外交こそ必要だとして、北朝鮮問題を対話と交渉で解決する流れが起こるもとで、日本共産党が提案する「北東アジア平和協力構想」の現実性がいよいよ増していると語りました。

 民主主義の問題で志位氏は、「政治分野における男女共同参画法」が施行され、ジェンダー平等への姿勢が問われると強調。日本共産党の道府県議・政令市議の当選者の52%が女性だと紹介しながら、「あらゆる差別をなくし、誰もが尊厳をもって自分らしく生きられる社会をつくろう」と訴えました。

「維新」最悪の自公“別動隊”

 志位氏は、参院選32の1人区のうち11区で野党候補の一本化が確認されたことを報告し、「来週の野党党首会談では、残りの1人区でも野党統一候補の合意をすることになるでしょう。共闘の力で、自民党・公明党と、その補完勢力―維新の会を少数に追い込もう」と力を込めました。

 維新の会に所属していた丸山穂高衆院議員が「(『北方領土』の返還は)戦争しないとどうしようもなくないか」と発言したことについて「驚くべき憲法違反の発言です。議員の資格はありません」と強く批判。維新の会には二重の責任があると告発しました。

 第1は、丸山氏のような人物を議員にした責任、第2は、丸山氏を辞任させる責任を果たさなかったことです。志位氏は、維新の会の松井一郎代表(大阪市長)が最初、「言論の自由」として丸山氏を容認する姿勢だったことを指摘し、「丸山氏は、その言葉をそのまま使って議員に居座っています。維新の責任は極めて重い」と痛烈に批判しました。

 志位氏は、根本には、維新自身の憲法否定の体質があると指摘。吉村洋文大阪府知事が「憲法改正一生懸命やらないのが自民党。情けない。ダイナマイトみたいにボカンと国会でやりたい」と改憲をけしかけ、松井代表が安倍改憲に反対する野党を「国民を愚弄(ぐろう)している」と口汚くののしっていると批判。「安倍政権、自民党・公明党とともに、その最悪の『別動隊』―維新の会にも厳しい審判を下そうではありませんか」と力を込めました。

 「大阪では(大阪府知事・市長)ダブル選の後、大阪『都構想』問題で自民・公明が維新に全面屈服し、強い批判が広がっている」と指摘。「『大阪市をなくしカジノまっしぐら』の政治を『自公維』が結託してすすめようとしています」として、「日本共産党はこうした企てを許さず、『市民が主人公』の政治をつくるために全力をつくす」と表明。堺市長選で、「堺の自治」を守ろうと自民党を離党して無所属で立候補を表明した野村友昭氏の勝利のために市民と力を合わせて頑張り抜くと語りました。

 最後に志位氏は、「全国でも、大阪でも、市民と野党の共闘の発展に誠実に一貫して取り組む共産党を伸ばしてほしい」と訴え。比例での躍進とともに、大阪選挙区で、たつみコータロー参院議員の2度目の勝利を必ず勝ち取らせてほしいと語り、「6年間で200回以上質問し、大阪の声を届け、政治を動かしてきました。コンビニ本部による24時間営業の押し付けは違法という答弁を引き出して社会問題にするなど抜群の実績はあげればきりがありません。そして森友疑惑追及の第一人者です」と紹介。「共産党躍進と、たつみ勝利で、日本と大阪の希望をひらきましょう」と訴えると、大きな拍手が湧き起こりました。


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