しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年5月19日(日)

全国首長九条の会 早く

交流会 結成へアピール

 憲法9条を守り生かそうと地方自治体の首長らが18日、都内で交流会を開きました。安倍晋三首相が参院選に向け9条改憲の動きを強めるもと、首長が全国で力を合わせ9条を守る必要性について熱い議論を交わしました。交流会では「全国首長九条の会・結成準備会」をつくることを満場一致で確認し、「全国首長九条の会」の早期結成を呼びかけるアピールを採択。元職の22人の首長が参加し、玉城デニー沖縄県知事らが賛同メッセージを寄せました。

 交流会を呼びかけた宮城県白石市の川井貞一元市長(東北6県市町村長九条の会連合会長)は「私たちは命を賭けて市民の安全と安心を守ってきた。絶対に9条を守り、安倍晋三首相の暴走を止めるために首長の9条の会を全国に広げる」と強調。宮城県旧鹿島台町の鹿野文永元町長(同東北連合幹事長)は、安倍首相が改憲理由に自治体の自衛官募集業務への「非協力」を主張したことについて、「昔の徴兵制のようだ。地方の隷従であり地方自治への挑戦だ」と力を込めました。

 交流では「イージス・アショアの設置は絶対に許せない」(秋田県横手市の千田謙蔵元市長)「東海第2原発を止める。それが9条を守ることになる」(茨城県旧瓜連町の先崎千尋元町長)「参院選で市民と野党の共闘の勝利に向け大きな力になる」(兵庫県旧南光町の山田兼三元町長)「理不尽を感じている女性が声を上げるよう呼びかける」(埼玉県越生町の田島公子元町長)など、熱のこもった意見が交わされました。

 会合後の記者会見で川井氏は「想像以上の手ごたえがあった。私も自民党宮城県連の青年部長だったが、9条を守る一点で政党政派の違いを超えた広い結集をはかることが課題だ」と強調しました。


pageup