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2019年5月11日(土)

「基地撤去を」住民要求

沖縄・宮古島 弾薬庫問題で説明会

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(写真)説明会で防衛省職員ら(右奥)に抗議や怒り、追及の声を上げる住民ら=9日、沖縄県宮古島市

 沖縄県宮古島市上野野原(うえののばる)に新設された陸上自衛隊ミサイル基地内の小銃弾などを置くとしていた「保管庫」が、事前説明とは異なり中距離多目的誘導弾(ミサイル)も置く弾薬庫だった問題で防衛省は9日、上野野原で開いた住民説明会で「説明不足」だったと謝罪しました。住民から「信用できない」「弾薬庫や基地は撤去すべき」の声が上がりました。

 説明会で防衛省の末永広防衛計画課長や沖縄防衛局の伊藤晋哉企画部長らは、基地内での同ミサイルや迫撃砲弾の保管について「明示的に説明してこなかった。申し訳ない」と述べました。

 末永課長らは、ミサイルなどはすでに島外に搬出し、今後も上野野原の基地には保管しないと説明。同市保良(ぼら)鉱山で建設を狙う弾薬庫に、ミサイルなどを搬入・保管する考えを示しました。

 「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」の仲里成繁(せいはん)共同代表は、「ずっと『弾薬庫ではなく保管庫』と言っていた。島外搬出も住民は誰も確認できていない。弾薬庫も撤去しなければ、誰も信用、納得しない」と迫りました。

 末永課長らは「保管庫という説明は適切ではなかった。これからは統一して(上野野原の基地の弾薬庫は)『火薬庫』と言うことにする」などと述べ、撤去を拒否。住民から「あなた方の丁寧な説明というのはウソを言うことか」「信じられる道理は全くない」と、さらに怒りや非難の声が上がりました。


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