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2019年5月10日(金)

北谷町の米兵女性殺害事件

沖縄県議会が米軍に抗議

米軍幹部「防止できたか検証したい」

 沖縄県北谷(ちゃたん)町で米海兵隊所属の海軍兵が女性を殺害した事件に抗議する意見書・決議を全会一致で可決した沖縄県議会は9日、米第3海兵遠征軍司令部、沖縄防衛局、外務省沖縄事務所に出向き意見書・決議を手交しました。


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(写真)抗議意見書を受け取る沖縄防衛局の田中局長(左)。右列中央は日本共産党の瀬長美佐雄県議=9日、沖縄県嘉手納町

 事件では、加害者が司令官から被害女性への接触禁止命令を受けていたこと、それにもかかわらず加害者は事件当日、軍から外泊許可を得ていたことが分かっています。

 県議たちは海兵隊司令部で応対したダリン・クラーク大佐に「軍のコントロールに疑問を抱かざるを得ない」と抗議しました。

 クラーク大佐は「事件は防止できたかどうか独自に検証したい」と述べました。県議たちは検証結果の公表を求めましたが、米側から明確な回答はありませんでした。

 防衛局は田中利則局長が、外務省沖縄事務所は川村裕大使が応対しました。

 県議は「これまで再発防止等、繰り返し求めても改善されない」「具体的にどういう申し入れをして、どういう回答を得たのか、県民に説明がない」と求めました。

 しかし「捜査中であることを考慮いただきたい」(田中局長)、「具体的なことは差し控えたい」(川村大使)と答えるのみでした。


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