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2019年5月3日(金)

安倍9条改憲NO!3000万人署名

こつこつ全戸訪問

改憲派の人も創価学会員も協力

新潟・糸魚川

 新潟県で、安倍政権による9条改憲に反対する「3000万人署名」の推進組織が各自治体や地域につくられ、世論と共同を広げています。糸魚川市では約2年間、地域の全戸訪問を継続して実施。署名数は、戦争法(安保法制)廃止を求める「2000万人署名」で集めた5600人を100人近く上回りました。対話を積み重ねて目標達成へ向けて奮闘しています。(前田智也)


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(写真)糸魚川憲法センターが毎月取り組んでいるスタンディング(市内にある糸魚川信用組合本店前で。同センター提供)

 署名に取り組むのは地域の労働組合や平和団体などでつくる「憲法を守る糸魚川共同センター」(糸魚川憲法センター)。毎月9がつく日に「スタンディング」行動などを欠かさず行い、週末を中心に全戸訪問署名に取り組んでいます。

 中心になっているのは、同センターに参加する糸魚川地区労働組合総連合(糸魚川地区労連)の人たちです。

 地域を回って回収の日時を書いた署名用紙をポストに投かん。翌日に一軒ずつ訪問して署名を回収します。1回の行動で回れるのは20から30軒ほど。平均して、20人分の署名が集まるといいます。

 糸魚川地区労連議長を務める山下勝さんは、「本気で改憲を止めるためには、これまで以上に署名をお願いする対象を広げようと考えました」と語ります。同地域で全戸署名を取り組んだのは、約50年前の原水爆禁止署名以来だといいます。

 訪ねると、「創価学会員ですが、協力します」「改憲派ですが、安倍政権での改憲は許さないというみなさんの活動に賛同します」との反応が返ってきています。

こんなに頑張れる署名ない

街を歩くと政治への怒りの声が聞こえてくる

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(写真)全戸訪問で改憲反対署名を集める(写真左から)大縫加津志さん、山下勝さん、関澤久夫さん

 新潟県糸魚川市で安倍9条改憲阻止の「3000万人署名」に取り組む人たちが、世論と共同の広がりを語ります。

 電気工事関係の仕事をしている60代の関澤久夫さんは、「全戸署名は手間がかかりますが、確実に対話が広がります。『まだ回収に来ないのか』と連絡が来ることもあり、そうした声に背中も押されて続けています」と語ります。

 「こんなに頑張って集めている署名は、自分の中でこれまでありません」と話す大縫加津志(おおぬい・かつし)さんは、50代の建設労働者です。

 「戦争への危機感と、国民の意見を聞かずに強引に政治を進める安倍政権への怒りがあるからです」。地域署名と個人で集めた数を合わせると、200人分を超えています。

自民が強い地盤

 人口4万3000人の糸魚川市は、歴史的にも自民党の支持が強い地域です。そのなかで糸魚川憲法センターは、署名目標を7000人と決めて粘り強く取り組んできました。現在、およそ5700人まできています。

 5月3日には、糸魚川駅前など市内5カ所で街頭宣伝(リレートーク)を行い、署名を呼びかけます。

 糸魚川地区労連議長の山下勝さんは話します。「地域を歩くと、自民党や公明党の支持者からでも安倍政権への怒りが聞こえてくるんです。改憲をストップさせるため、これからも頑張っていきます」


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