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2019年4月29日(月)

陸自基地 環境に負荷

沖縄 石垣市民らシンポ

写真

(写真)ミサイル基地建設?配備による自然環境の影響について考えるシンポ参加者=27日、沖縄県石垣市

 沖縄県石垣市で安倍政権が強行する陸上自衛隊ミサイル基地建設の問題で、「石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会」は27日、同基地建設・配備による自然環境などの影響を考えるシンポジウムを市内で開き、150人超が参加しました。

 シンポでは(1)地形・地質(2)水環境(3)植物(4)動物(5)鳥(6)環境影響評価(アセスメント)の分野で、各パネリストが報告しました。

 水文研究者で元高校教諭の東田盛善さんは、地下水源のある地域に基地ができれば水源が汚染される危険性を指摘。「汚染されれば回復はいつになるかわからない。水道水(料金)が高くなるなどのツケも市民にくる」と強調しました。

 日本野鳥の会石垣島支部の小林孝事務局長は、基地配備予定地で天然記念物のカンムリワシがひなに食物を運ぶ行動などが見られなかったため営巣木はない、とした防衛省の判断に反論しました。小林氏は、防衛省の調査が最新で3月1日から3日間であり「このころは交尾期で、ひなは生まれていない。見られるわけがない結果を判断の根拠にしている。その程度の調査だ」と解説しました。

 「アンパルの自然を守る会」の山崎雅毅事務局長は、環境アセスを実施しない同基地建設の強行は「この場所の開発工事が自然、環境、人々の暮らしにどのような影響があるのか、『一切無視します』と宣言したのと同じ」と批判しました。

 日本共産党の赤嶺政賢衆院議員も参加しました。


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