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2019年4月26日(金)

年金改定ルールやめよ

高橋氏 不正調査の影響検証せよ

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(写真)質問する高橋千鶴子議員=12日、衆院厚労委

 日本共産党の高橋千鶴子議員は12日の衆院厚生労働委員会で、毎月勤労統計での不正調査による年金施策への影響を改めて検証し、年金額を確実に減らす年金改定ルールの実施はやめるよう求めました。

 高橋氏は、年金財政の検証に取り組んできた専門委員会の報告の文言が、毎月勤労統計の不正発覚を受けて一部削除されていたことを指摘。「毎月勤労統計のデータは、これまでも『実質賃金上昇率』を見るうえで活用されていたのか」とただしました。

 厚労省の木下賢志年金局長は「毎月勤労統計のデータを用いていたが、本年1月に毎月勤労統計調査の不適切な事案が発生したため(毎月勤労統計のデータに代わるものとして)国税庁の民間給与実態統計調査を用いて、結果は変わらないことを確認した」と答弁しました。

 高橋氏は、毎月勤労統計と民間給与実態統計では、直近20年では結果は同じでも年ごとの比較では数値が大きく違っていると指摘。2021年に開始される年金改定ルールは、賃金の短期的な落ち込みであっても年金額を確実に減らすことを理由にしていることを示し、「少なくとも賃金スライドはやめるべきだ」と述べました。


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