2019年4月23日(火)

米兵の女性殺害

沖縄県議会委が全会一致で抗議

　沖縄県議会米軍基地関係特別委員会は２２日、北谷（ちゃたん）町で米海軍兵が女性を殺害した事件に抗議する意見書と決議を全会一致で可決しました。２６日の本会議で可決の予定です。

　事件では、米軍が加害米兵に、被害女性への接触禁止令を出しながら、事件当日に外出許可を与えていたことが分かっています。意見書・決議はこの点を「監督責任を問われるものである」と批判しています。

　遺族への完全補償、日米地位協定の抜本的見直しと米軍基地の大幅な整理縮小を図ることを求めています。

　北谷町議会も２２日、事件に抗議する意見書と決議を全会一致で可決しました。米軍が加害米兵に外出許可を与えていたことに「許可を与えなければ事件は防げた可能性がある」と指摘しています。

　同意見書・決議は遺族関係者への謝罪・補償、日米地位協定の抜本的改定と共に、すべての在沖米軍基地の整理縮小・撤去を求めています。

　北谷町では１７日にも、米軍嘉手納基地所属の米兵が酒気帯び運転で２人乗りのバイクに追突し、けがをさせる事故が起きました。同町議会は２２日、この事件に抗議する意見書・決議も全会一致で可決し、同日、沖縄防衛局に抗議の要請を行いました。