2019年4月18日(木)
事件当日に外泊許可
沖縄副知事 政府に検証要請
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沖縄県北谷(ちゃたん)町で米海軍兵が女性を殺害して自殺した事件で、被害女性への接触禁止を命じられていた加害米兵が外泊許可を得ていたことが17日、分かりました。同県の謝花(じゃはな)喜一郎副知事が外務省、防衛省、内閣府を訪れ事件について抗議した際、記者団に明らかにしました。
被害女性は米兵から性的暴行を受けており、通報を受けた米軍当局は、米兵に対し女性との接触禁止を命じていました。県によると、この米兵は事件当日、外泊許可をとっていたといいます。
謝花氏は、午前1時~5時までの外出禁止を規定する米軍の勤務外行動指針「リバティー制度」違反ではないかと考えていたが、米軍が外泊許可を与えていたということだったと説明。「なぜ接触禁止を命じられている人物に外泊許可を与えたのか」「守ることができたかもしれない命だった」として、政府に事実関係の確認と検証を要請しました。
謝花氏は「3年前(うるま市の米軍属による女性殺害事件など)にも悲惨な事件が起きて痛みもぬぐえない中で今回の事件が起き、強い憤りを感じている。今回の事件は単なる痴情のもつれという問題ではない。県民からすれば日頃から起こりうる事件だ」と強く抗議しました。
また、今回の抗議への政府対応が政務三役ではなく局長や事務方となったことについて「残念だ。これを前例にしないでもらいたい」と求めました。