2019年3月28日(木)
竹釘製作 国は支援を
田村氏 伝統技術継承へ
|
日本共産党の田村智子議員は20日の参院内閣委員会で、京都御所などに使われている檜皮(ひわだ)ぶきに必要な竹釘製作の技術継承への国の支援を求めました。
ヒノキ樹皮を使用した伝統的屋根ふき技術の檜皮ぶきを使用している国宝・重要文化財は全国821棟にのぼります。檜皮を打ち付ける竹釘は、兵庫県丹波市の石塚商会の3人が製造しているだけ。田村氏は「竹釘製作の技術継承を民間事業者や家族だけの努力に委ねるのでなく、生業として次世代に継承させる支援が必要」だと訴え、和紙などの文化財修理でも材料製造の継続が危ういとして、国の支援を求めました。
また、文化財認定されずに費用負担が重いため銅板ぶきに変える建物が増加し、全国社寺等屋根工事技術保存会が今後の仕事量確保への不安を訴えていることなどを指摘しました。菅義偉官房長官は「政府の責任として文化財の従事者が生き生きと活躍できるよう環境整備をする」と答弁しました。