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2019年3月25日(月)

切迫した思い語り合う

「子どもの問題」 全国交流集会 閉会

千葉・柏

写真

(写真)北村篤司さん(奥の左)、春野すみれさん(奥の右)のミニトーク=24日、千葉県柏市

 千葉県柏市で23日から開かれていた第19回「非行」「子どもの問題」を考える全国交流集会は24日、前日に続く分散会と「『依存』について考える」「最近の詐欺事件と若者」など八つの分科会が開かれ、閉会しました。

 五つに分かれた分散会では、子どもの「非行」や「問題行動」にとまどい、悩み苦しむ親の切迫した思いや自身の生い立ちと子育てなど、さまざまな立場の参加者一人ひとりの思いが語られました。

 「少年・若者と立ち直り」の分科会では、元少年院長の金子陽子さんが、少年たちが深い傷付きを抱え、自分も他人も信頼できず対人関係を結ぶことが難しくなっていること、少年院が子どもとしての経験をし直す場になっていることを説明。少年院出院者の全国ネットワーク「セカンドチャンス!」の藤本裕さん(32)が自身の放火未遂事件と少年院生活、時間がかかった母親との関係修復について語りました。

 終わりの全体集会では、分散会、分科会での語り合いについて参加者が報告。「自分自身の話を安心して話せた」「見捨てない存在があれば人は変わっていける」「非行に走っても助けてくれる人がたくさんいることがわかった」などの感想が話されました。

 終わりの会で行われたミニトークでは、「『非行』と向き合う親たちの会」(あめあがりの会)代表の春野すみれさんと研究者の北村篤司さんが、自助グループが果たす役割について話し合いました。


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