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2019年3月16日(土)

参院総務委 山下氏 監察委報告「納得できない」

統計不正 幕引き姿勢を追及

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(写真)質問する山下芳生議員=14日、参院総務委

 日本共産党の山下芳生議員は14日の参院総務委員会で、毎月勤労統計の不正・賃金偽装問題に関して、特別監察委員会報告書で幕引きを図ろうとする厚生労働省の姿勢を「重大な事態という認識があまりにもなさすぎる」と批判し、「統計がゆがむと政策もゆがむ。政策のゆがみ、国の乱れをただすのは国会の責任だ」と強調しました。

 山下氏は、毎月勤労統計について日本統計学会が危機感を示し、統計委員会も特別監察委の追加報告書を批判していることを指摘。(1)大規模事業所は従業員数のばらつきが大きく、抽出調査だと大きな誤差が出るため全数調査とされていたにもかかわらず、厚労省は2004年から東京都分だけ抽出調査に切り替えた(2)東京都分の大規模事業所の抽出率を厚労省が年度によって変え、復元処理のための逆数票まで作っていたのに17年まで復元作業をしていなかった―2点について、その理由をただしました。

 厚労省の土田浩史・政策立案総括審議官は「単に前例を踏襲したり、業務が多忙であったり、復元処理による影響が小さいと判断したりした」と述べ、特別監察委の報告書を読み上げるだけの答弁に終始。「復元処理による影響が小さい」と判断した根拠を聞かれると、土田審議官は「今後しっかり調査する」としか答えられず、把握すらしていないことが明らかになりました。

 山下氏は「(特別監察委の報告書では)誰も納得しない」「徹底した真相解明をしなくてはならない」と述べ、関係者の国会招致を求めました。


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