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2019年3月15日(金)

きょうの潮流

 マヨネーズと豆腐。料理の話ではありません。いかに軟らかいかの例えです▼沖縄県知事選に続き、県民投票でも辺野古米軍新基地建設反対の民意が示されたのに、あくまでも建設を強行しようとする安倍政権。その埋め立て地の大浦湾の海底の地盤がいかに軟弱なのか。例えとして言われているのが「マヨネーズのように」という表現です▼どこかで聞いたような言いまわしだなと思ったら、大阪湾を埋め立てて建設した関西空港の海底地盤のこと。「豆腐の上に金塊をのせるようなもの」と専門家は警告しました。さしずめ、辺野古の場合は「マヨネーズの上に軍艦をのせるようなもの」といったところでしょうか▼驚いたのは、地盤改良は関西空港で実証済みかのような政府答弁です。砂の杭(くい)を何本も打つ工法は同じです。でも大浦湾のように軟弱地盤が海面から90メートルに達する地盤改良は前例がありません。関西空港では砂杭の長さは20メートル程度です▼その関西空港はいまだに地盤沈下に悩まされています。関西エアポートによると、平均沈下量は埋め立て開始から1期島が13・25メートル(1994年開港から3・43メートル)、2期島は15・85メートル(2007年供用から4・14メートル)▼昨年9月の台風21号では、浸水被害などで一時約8000人が空港島に取り残されました。一因が地盤沈下でした。護岸や防潮堤のかさ上げなど関空の災害対策事業費は540億円とされてきましたが、さらに膨らむ見込み。国は関空から学ぶべきことを間違えていませんか。


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