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2019年3月10日(日)

国際女性デー 平等まで歩み止めず

セクハラ告発に連帯

韓国 集会「社会変える」

 国際女性デーの8日、各国で、女性への差別や暴力に反対し、地位の向上を求める集会やデモが繰り広げられました。


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(写真)ソウル市内で8日夜に開かれた女性大会の参加者(栗原千鶴撮影)

 【ソウル=栗原千鶴】韓国女性団体連合は8日夜、「性の平等が民主主義の完成だ #MeToo、私たちが社会を変える」とのスローガンを掲げた女性大会をソウル中心部で開催し、約1000人が参加しました。同連合は、年上の同僚男性から受けたセクハラ被害を実名で公表した検事の徐志賢(ソ・ジヒョン)さんに、「今年の女性運動賞」を贈りました。

 韓国では昨年1月、徐さんの告発によって#MeToo運動が爆発的に広がりました。あいさつした徐さんは、「子どものころから正義を生み出す検事を夢見て、夢を実現しました。しかし世の中は私にいいました。性をもてあそばれたり、性暴力に耐えることができなければ生き残れない、と」。性の平等が実現し、子どもたちが性別ではなく才能と努力で評価される社会に生きてほしいと述べ、「その実現まで私たちの歩みは止まらないでしょう」と語ると、ひときわ大きな拍手と声援が送られました。

 集会では徐さんの勇気に背中を押され声を上げた警察官や映画俳優、新体操コーチなどが「MeToo特別賞」を受けました。

 ソウルの大学に通う女性(20)は「広告代理店で働きたいと考えているが、先輩は入社しても仕事内容で差別を受けると言っていた。これを許している社会はダメだと思う」と力を込めました。


 国際女性デー 20世紀初めに米国の女性が労働条件改善を求めて起こした行動を受けて1910年、デンマークのコペンハーゲンで開かれた国際会議で創設が提案、承認され、各国で取り組まれ始めました。1917年には行動日が3月8日に統一され、今では各国で女性の地位向上へ一斉に行動する日となっています。国連は1975年から3月8日を国際女性デーとしています。


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