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2019年3月7日(木)

目でみる経済

雇用増の7割超が非正規

グラフ:雇用増の内訳(2013年1月→18年1月)

 非正規雇用が急増しています。2019年1月の総務省「労働力調査基本集計」によると、役員を除いた雇用者に占める非正規雇用労働者は38・3%と、18年12月に続いて調査開始以来、最高となりました。

 総務省が「労働力調査基本集計」で雇用形態別の雇用者数を集計するようになったのは13年1月からです。それまでは雇用形態別雇用者数は四半期ごとに出される「労働力調査詳細集計」でしか集計されていませんでした。

 役員を除いた雇用者数は13年1月の5179万人から19年1月は5628万人へと449万人増加しました。そのうち、非正規雇用の増加数は327万人を占めます。増えた雇用の72・8%が非正規雇用だったことになります。

 非正規雇用は多くの場合、低賃金であるのに加え、間接雇用であったり、雇用期間に定めがあるなど不安定な就労状況にあります。労働者派遣法を改悪し、非正規雇用を増やしてきたのが安倍晋三政権です。安倍政権はアベノミクスで雇用が増加したと自慢しますが、その内実は不安定な非正規雇用の増加です。(清水渡)


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