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2019年3月7日(木)

試掘写真 使い回し認める

森友問題 国交相、辰巳議員に答弁

写真

(写真)パネルを示して質問する辰巳孝太郎議員=6日、参院予算委

 学校法人森友学園への国有地8億円値引きの根拠とされた試掘現場の写真について、石井啓一国土交通相は6日の参院予算委員会で、「一部に誤りがあった」と使い回しを認めました。日本共産党の辰巳孝太郎議員への答弁。辰巳氏は昨秋の臨時国会で、独自の解析を元に使い回しを指摘していました。(統計不正も質問

 写真は、地中ゴミの深さを示す資料だとして、国交省が国会に提出したもの。同省と財務省は、深さ3・8メートルまでゴミが埋まっているとして、土地代を約8億円値引きしました。

 辰巳氏は、でたらめな資料に基づく値引きだとして、「8億円の根拠は崩れた」と追及。石井国交相は、学園側の設計業者によれば、深さ3・8メートルまでゴミがあったという「試掘穴1番」の写真に「ミスはない」として、「見積もりの材料の一つとしたことに問題があるとは言えない」と述べました。

 辰巳氏は、国交省提出の試掘穴の位置を示す図面によれば、グラウンド西側を2カ所掘ったことになっているのに対し、2016年4月5日の応接録(財務省近畿財務局)には「西側の1カ所しか掘削していない」との発言があると指摘。「写真も、図面もでたらめなのに、『試掘穴1番』だけが正しいという根拠は何か」と批判。同日の約1週間前には、国と学園側が「深さ3・8メートルまでゴミがあった」ことにする“口裏合わせ”をしており、「それを前提に、業者は適当な資料をつくった。これが値引きの根拠にはならないと認めるべきだ」と主張しました。


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