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2019年3月1日(金)

民意無視 石垣でも

陸自基地造成へ作業強行

沖縄

写真

(写真)陸上自衛隊ミサイル基地配備予定地の造成工事に向けて、土のうを運び込むダンプカー=28日、沖縄県石垣市

 政府が強行を狙う沖縄県石垣市平得大俣(ひらえおおまた)への陸上自衛隊ミサイル基地配備予定地の一部造成工事の、事前作業が28日に開始されました。27日夜には、予定地周辺4地区の住民と沖縄防衛局の担当者らが面談し、住民側は「計画は白紙に」「3月の工事はやめて徹底的な話し合いを」と求めていました。

 28日は早朝から、予定地の一部であるゴルフ場に警備員を配置。重機や柵、土のうなどを積んだ車両が出入りし、重機で土のうを移動したり、作業員が柵を設置したりする様子が見られました。

 岩屋毅防衛相は26日の会見で、仮設安全柵の設置、赤土等流出防止のための土のうの設置を行ってから、造成工事を開始すると説明していました。

 27日に市内で開かれた面談では開南、於茂登(おもと)、川原、嵩田(たけだ)各地区の住民が参加。沖縄防衛局の伊藤晋哉企画部長らに住民は同基地配備への懸念の声を上げ、面談は午後7時から10時すぎまで及びました。

 住民側は、今年度内の工事着手によって県条例で実施を義務付ける環境影響評価(アセスメント)から逃れるのではなく、環境アセスの実施を要求。伊藤部長は要求を拒否し、「作業を進めさせていただく」と強行姿勢を示しました。

 作業開始を知ってゴルフ場前に駆け付けた男性(66)は「安倍政権の血も涙もないやり方に諦めずに、次世代や島の未来のために踏ん張りたい」と語りました。


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