2019年2月21日(木)
カジワラさん入国足止め2時間
辺野古署名への弾圧か
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沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設を一時停止するよう求めた署名運動の発起人で、米国人のロバート・カジワラさんが19日、関西国際空港から入国の際、2時間近く尋問を受けて足止めされました。カジワラさんが20日午前、国会内での沖縄選出野党国会議員の「うりずんの会」との懇談で明らかにしました。
カジワラさんの説明によると、19日午後6時すぎ、ハワイから関空に到着。入国審査で6時50分から8時40分まで拘束されました。その間、別室に移され、3~4人の係官から「辺野古に何をしにいくのか」「デモに参加するのか」などと、同じ質問を繰り返し尋問を受けたといいます。
その際、審査官は「通常の手続きだ」といいましたが、カジワラさんは「昨年11月に来日した際、このようなことはなかった。昨年12月に辺野古の署名を呼びかけたことで起きた、対応の変化だとしか思えない。彼らは私に嫌がらせして、沖縄にかかわらせないようにしたいのではないか」と述べました。
結果的に、社民党の照屋寛徳衆院議員が係官に直接電話して、身元保証を行ったことで解放されました。カジワラさんの関係者によれば、大阪入国管理局の広報担当者は20日、謝罪を表明しました。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は、名桜大(沖縄県名護市)が22日に予定していたカジワラさんの講演を中止したことをあげ、「昨日の動きはたまたまではなく、あらゆるところで動きを止めようとしているのではないか」と指摘しました。