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2019年2月19日(火)

支援拡大へ政府交渉

東京 視覚障害者が統一行動

“重要郵便物に点字つけて”

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(写真)重要な郵便物かどうかを、視覚障害者が自力で判断できるようにしてほしいと訴える参加者(右側)=18日、東京都千代田区

 視覚障害者の平等な生活と社会参加の推進を求め、「手をつなごう全ての視覚障害者全国集会」は18日、2019年第1回統一行動を都内で行い、関係省庁と交渉しました。

 同行動は毎年2回行われています。田中章治代表理事は「一朝一夕に素晴らしい解答は得られませんが、この積み重ねによって多くの成果が上がっています。今日一日しっかり自分たちの要求や思いを伝えていきましょう」と呼びかけました。

 日本年金機構に対する要請では、ねんきん定期便、年金額改定通知書、年金振込通知書などの重要な郵便物を、視覚障害者はそのまま読んだり、内容を判断したりできないと指摘。同機構に、文書を点字に訳したり、音訳データ書類を同封する施策の実現と、施策づくりに1人暮らしや視覚障害者同士で生活している人の声を反映させるため、さまざまな視覚障害者団体の声を聞いてほしいと要請しました。

 東京都豊島区から参加した男性(64)は「自力で何が届いたかがわかるような対策が必要だ。封筒に点字を付ければ、触っただけで何が届いたかわかる。音声で文字情報を聞く仕組みでは、瞬時に内容を判断できない」と話しました。同機構は「しっかりとした対策を講じていきたい」と回答しました。

 要請後には、日本点字図書館の長岡英司館長が「情報バリアフリーと視覚障害者の情報環境の移り変わり」と題して講演しました。


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