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2019年2月5日(火)

与党、関係者招致を拒否

統計不正 疑惑解明に背

野党抗議 “組織的隠ぺいに加担”

衆院予算委

 厚生労働省の毎月勤労統計の不正・偽装問題の対応に国民から厳しい批判が上がる中、与党側は4日、統計不正・偽装問題の解明のために野党が要求した関係者らの招致を拒否したまま、衆院予算委員会の審議を強行しました。その後の理事会で、野田聖子委員長は、2018年度第2次補正予算案の委員会採決を5日に行うことを職権で決めました。日本共産党、立憲民主党、国民民主党は、毎月勤労統計の不正をめぐり真相究明に欠かせない関係者の参考人招致を拒み、真相にふたをして採決を強行しようとする政府・与党に強く抗議しました。

きょう補正採決 委員長が職権

 3野党は理事会後にそろって記者会見。日本共産党の藤野保史議員は大西康之前厚労省政策統括官、西村清彦統計委員長らの招致を拒む与党について、「道理のない理由だ。与野党国対委員長会談での全容解明に努力するという約束もほごにし、組織的隠ぺいに加担している」と批判しました。

 立憲民主党の逢坂誠二議員は「国家の基盤が揺らいでいる緊急事態を、与党はなぜ重く受け止めて解決しようとしないのか」と述べ、引き続き、参考人招致と関連資料の提出を求めると表明。国民民主党の渡辺周議員は、現職でないことを口実に大西氏の招致を拒む与党に対し、「国会で答弁させたくない人間は全て人事異動してしまえばいいということになる」と批判しました。


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