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2019年1月30日(水)

維新が暴走 法定協空転 大阪

動議の扱いは公平に

公明・自民・共産が採択要求

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(写真)動議の採決を拒否する会長に対して、立ち上がって多数をアピールする自民、公明、共産の委員=29日、大阪府庁

 大阪市を廃止・分割する「大阪都」構想の制度設計を話し合う、第20回大都市制度(特別区設置)協議会(法定協)が29日、大阪府庁で開かれ、自民党の動議をめぐって紛糾し、空転しました。

 自民党は、今井豊会長(大阪維新の会幹事長)による協議会運営を批判し「動議が提出されたときには、採決するかどうかを採決で決めるというルールの確認を求める」動議を提出。今井会長が「会長の議事整理権を奪うもの」として、前回の公明党による動議の取り扱いと同様に動議の採択を拒否しました。

 今井会長による一方的、独断的な運営手法に公明、自民、共産が反発し、議事を進めたい維新と激しく対立。動議を提出した自民党は「過去の動議と取り扱いが違う。否決されそうな動議は採択し、成立しそうな動議は採択しないのは恣意(しい)的、独善的だ」と批判し、公平、民主的で円滑な会議運営のため採択を求めました。

「都」構想議論の終結を

 日本共産党の山中智子大阪市議は「(『都』構想は)議論すればするほど、市民にとって『百害あって一利なし』ということが明らかになってきたからこそ、こういう事態になってきている。一日も早く議論を終結し、法定協を廃止するしかない」と話しました。


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