しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年1月27日(日)

きょうの潮流

 京都で「先の戦争」というと、それは応仁の乱のこと。ほんとかな、と思いましたが、何度も耳にしたことがあります。京都の歴史の長さを物語るエピソードでしょうか▼応仁の乱とは、室町時代の1467~77年、日本を二分した大乱。戦国時代の幕開けともいわれています。京都は壊滅的な被害を受け荒廃しました。詳しくはベストセラーとなった呉座勇一氏著『応仁の乱』などをご参照ください▼その京都で「まるで応仁の乱以来のまち壊しが進んでいる」と悲鳴があがっています。歴史を知る町衆の危機感のあらわれです。「住んでよし、訪れてよし」から、このままでは住み続けられないまちになってしまう▼京都の魅力は寺社、仏閣だけではありません。高さ制限など自然環境を生かしたまちづくり。都心部に西陣織や友禅、清水焼などの伝統産業が根付き、路地裏を歩くと生活の息づかいが感じられます▼ところが安倍政権の観光戦略のもと京都府市ともに観光客頼み。ホテル・簡易宿所・民泊の建設を促進。学校跡地をホテルに差し出し、高さ制限を緩和し、地価の高騰で家賃も高騰。違法民泊の横行で風紀も悪化しています▼観光地として耐えられる以上の観光客が押し寄せ「観光公害」と呼ばれる事態が起きています。京都の日本共産党は「安心して住み続けられる京都へ」緊急提言を発表しました。このなかで宿泊施設の総量規制をはじめ古都を守り発展させる道はどこにあるのか、議論と共同の取り組みを呼びかけています。


pageup