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2019年1月18日(金)

リニア工事車両5倍化

長野 JR提示に大鹿村民怒り

本村議員調査

写真

(写真)住民と懇談する(正面右から)本村、山口、水野、北島の各氏ら=16日、長野県大鹿村

 日本共産党の本村伸子衆院議員は16日、JR東海がリニア中央新幹線工事を強引に進めている長野県大鹿村を訪れ、住民の要望を聞きました。山口のりひさ県議、水野ちかあき県議予定候補、北島千良穂村議が同行しました。

 大鹿村では、リニア南アルプストンネルの2カ所の作業用トンネル(非常口)の掘削工事が進められています。JRは村との確認書に基づき、工事車両が村民の生活道路である国道152号を通行するのを避けるため迂回(うかい)路を整備中です。JR側は、現在暫定的に国道を通っている1日最大68台を、3月以降は約5倍の314台にしたいと住民に提示しています。

 住民は本村議員らに「314台に増えるというのは約束と違う」「そもそも(迂回路の)地権者の同意も得ず、確認書を作ったことが問題」「いったん工事は中止するべきだ」などと語りました。

 本村議員らは、同日夜に開かれたJR東海・大鹿村・鹿島JV主催の懇談会にも参加。JRは迂回路の整備の遅れについて地権者と合意ができていないためと説明し、国道を通る車両の増加計画を提示。村も理解を求めました。参加者からは「だまされた」「せめて通勤、通学時間帯や土曜は休工してほしい」などの意見が続出しました。

 一行は、危険な発生土置き場の候補地なども調査。JR東海中央新幹線長野工事事務所大鹿分室から聞き取りを行い、JR東海が大量の残土を恒久的に安全に管理する責任をもつ確証がない問題などを議論し、住民の要望を伝えました。

 本村議員は「地権者の同意もなく確認書を結び、結局守られずに住民負担を強いている。説明していたダンプなどの台数を短期間に約5倍にするなど住民を無視して強引に工事を進めていくJR東海のやり方は許されない。生活や環境、安全が守られるよう強く求めたい」と語りました。


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