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2018年12月31日(月)

右派メディアとの癒着強める安倍首相

 安倍晋三首相が右派メディアにすすんで登場、9条改憲など、みずからの主張を展開するケースが2018年も目立ちました。

 きわめつけは、DHCテレビのネット番組「真相深入り! 虎ノ門ニュース」に出演(9月6日)したことです。同テレビは、沖縄新基地建設反対運動への偏見をデマであおる「ニュース女子」を制作、きびしい批判を受けました。

 首相公邸で収録した3日は、午前中の自衛隊高級幹部会同で、9条改憲の宿願を示唆したばかりですが、番組でも同じ考えを表明。ヘイト(差別扇動)をもっぱらとしている同番組を「ひそかに見ていますよ、非常に濃い」と持ち上げ、一体感を示しました。

 産経新聞のインタビューに応じたのは、3回。通常国会が開会した翌1月23日のインタビューでは、「憲法を制定する主役は国民です。国民の理解が高まるように自民党ももっと努力しなければならない」(1月24日付)とハッパをかけています。

 4月27日のインタビューでも、「国を守るため、国民を守るために、命を懸ける者について憲法に明記するのは安全保障の基本です」(4月29日付)と、自衛隊を9条に明記する改憲への強い意欲を示しました。

 右派雑誌にも計3回。12月7日、月刊誌『Hanada』のインタビューは、19年2月号の経済評論家、上念司氏との「新春特別対談」。入国管理法改定について、「『月刊Hanada』の読者の皆さんも様々な不安を持っておられると思います」とのべ、「いわゆる移民政策を取ることは考えていない」と“理解”を求めています。

 加計学園の獣医学部新設をめぐり、柳瀬唯夫元首相秘書官の参考人質疑が衆参予算委員会で行われた翌5月11日に、空路北海道から戻ると、フジテレビに駆け付け、報道番組に生出演。加計疑惑について、「プロセスに一点の曇りもない」と従来の主張を繰り返し展開。約40分間、言いたい放題でした。

 右派メディアとの癒着を強める安倍首相の行動は一国の首相として資格が問われています。(藤沢忠明)

安倍首相の右派メディアへの露出ぶり

1・23  産経新聞のインタビュー

3・6   月刊誌『WiLL』のインタビュー

4・27  産経新聞のインタビュー

5・11  フジテレビの報道番組に生出演

6・16  読売テレビ(日本テレビ系)の報道番組に生出演

7・26  月刊誌『Hanada』インタビュー

9・3   DHCテレビ「虎ノ門ニュース」に出演(6日放送)

12・7  『Hanada』インタビュー

12・12 産経新聞のインタビュー


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