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2018年12月15日(土)

きょうの潮流

 毎朝、虹の門に出迎えられる子どもたちは見上げる空におびえつづけています。みんなで思いっきり、安心して遊べる日が来ることを願いながら▼沖縄・宜野湾市にある普天間第二小学校の校庭に米軍大型ヘリの窓が落ちてから1年がたちました。いまも米軍機が近づくと、運動場にいる児童は避難。その回数は9月まで約700回を数え、そのたびに授業や遊びが中断されています▼同じ頃、同型ヘリの部品が屋根に落下した保育園も「状況は変わらないどころか以前よりひどくなった」。上京した保護者らは、自分たちの子ども、日本中の子どものこととして考えてほしいと訴えました▼辺野古の海に土砂が投入されました。あの美しい海が米軍の新しい基地をつくるために埋め立てられていく。民意や法を一切無視して。政府は唯一の解決策だとくり返しますが、危険と隣り合わせの基地をなくすことこそ、政治が果たす責任ではないのか▼地球上で唯一無二の環境。自然保護にかかわる多くの研究者は辺野古・大浦湾一帯を、日本が最も守らなければならない場所といいます。絶滅危惧種をはじめ多様で豊かな生態系。たとえ誰かが開発を要望しても、それを拒むのが政府のあるべき姿だと▼「宜野湾にいらないものは辺野古にもいらない」と呼びかける親たち。政権に激しい憤りを示した玉城デニー知事は「工事を強行すればするほど、県民の怒りはますます燃え上がる」。アベ政治のもと、いまそれは全国で。守るべきものを守るために。


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