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2018年12月5日(水)

世代超え9条考える

日本ペンクラブがシンポ

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(写真)日本ペンクラブ平和委員会主催のシンポジウム=3日、東京都文京区

 世代や体験が異なる市民が憲法について考え、交流するシンポジウム「憲法と平和―どう考える9条」が3日、東京都文京区で開かれ約250人が参加しました。日本ペンクラブ平和委員会の主催。吉岡忍会長が開会あいさつし、理事の梓澤和幸弁護士がコーディネーターを務めました。

 東京大学現代社会研究会(TOSMOS)の鹿島健さんは、若者にとってコンビニで増えた外国人アルバイトなど身近な出来事が憲法を「自分ごと」として考えるきっかけになると発言。首都圏学生9条の会連絡会「ピースナイト9実行委員会」の男子学生は「遠いと思われがちな憲法を学問や趣味と結びつけて考えるのが大事」と提起しました。

 元琉球大学教授で詩人・作家の大城貞俊さんは、沖縄の歴史や辺野古新基地建設の現状から「沖縄から9条改憲の意図がよく見える。新基地建設強行は米軍と一体化した軍事大国づくりではないか」と告発。作家の中島京子さんは「自衛隊を明記する形の改憲に反対だが、憲法が変わる以前に戦争への道を開いていることを危惧する」とのべました。

 作家の浅田次郎さんは「憲法のおかげで73年戦争をしなかったのは幸せ」として、海外で国民投票の現場を見た経験から改憲発議の国民投票に反対を表明。ジャーナリストの金平茂紀さんは、政府与党が来年の参院選で議席を減らす前に改憲を具体化する危険性を示し「流行語大賞のように『憲法改正、そだねー』と大量にCMが流されたら終わり」と警鐘を鳴らしました。


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