2018年12月4日(火)
企業城下町 日立市で変化 茨城県議選
工場門前 ビラ200枚すべて配布
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9日投票でたたかわれている茨城県議選。日本共産党が8年ぶりに候補者を擁立してたたかう日立市区は、日立製作所(日製)関連の工場が立ち並ぶ企業城下町です。県政に初挑戦する日本共産党の千葉たつお候補(36)は、日製の職場でシステムエンジニアとして働いていた労働者です。
告示直前に日製大みか工場門前で行った早朝宣伝では、党と後援会がハンドマイク宣伝を展開。千葉候補は「長時間労働の是正と賃金アップで8時間働けば普通に暮らせる社会に」と訴え、持参した200枚のビラすべてが労働者に受け取られ、宣伝参加者も驚くほどでした。
かつて日製の工場で働いていた男性は、日立がリストラで労働者いじめをする一方、組合から企業が推す候補に投票するよう言われることに対し「理不尽だ」という不満が一定出てきていると指摘。「そういう中で、若い共産党の候補者が長時間労働是正を訴えていることに興味も含めてビラを受け取ったのではないか」と話します。
先月行われた茨城県のひたちなか市長選は、自民・公明・国民に加え、日製や連合茨城丸抱えの候補が敗れる波乱の結果に。組合と企業が一体となって締め付けを図る選挙に、揺らぎが見え始めています。