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2018年12月2日(日)

辺野古土砂搬出 民間桟橋使用も

月内投入狙う

地図:辺野古土砂搬出関連

 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設をめぐり、政府は今月中旬にも、名護市内の民間桟橋を使って埋め立て土砂搬入を開始しようと狙っています。新基地建設をめぐるたたかいは重大な局面を迎えつつあります。

 安倍政権は一般国民の権利救済を目的とした行政不服審査法を悪用して、県による辺野古埋め立て承認撤回の効力を停止。11月1日に工事を再開し、ただちに埋め立てに着手する計画でした。

 しかし、土砂を搬出するはずだった本部港塩川地区(本部町)の岸壁が9月の台風24号で破損して使用不能に。一時は年内の埋め立てが困難視されていましたが、代替手段として、名護市安和にある琉球セメント所有の桟橋の使用の検討に入りました。

 来年2月24日には辺野古埋め立ての是非を問う県民投票が、3月以降には衆院3区補選が予定されており、それまでに何としても埋め立てに着手し、既成事実化する狙いです。

 桟橋は今年3月、県が琉球セメントに使用を許可しています。謝花喜一郎副知事は11月29日の会見で、「土砂投入は民間桟橋を使う可能性が高いと認識している。国がどういう形で民間桟橋を使うのかを含めて、対応策を検討したい」との考えを示しています。

 土砂搬出を阻止するため、3日から琉球セメント前での市民らによる監視活動が行われる予定です。


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