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2018年11月30日(金)

石垣 陸自ミサイル基地計画

「配備ありきの説明会だ」

反対する市民連絡会が抗議声明

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(写真)ミサイル基地配備ありきの手続きの中止などを求める会の人たち=29日、沖縄県石垣市

 沖縄県石垣市への陸上自衛隊ミサイル基地配備計画に反対する「石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会」は29日の市内での記者会見で、同日夜に防衛省が開いた同計画についての市民説明会は配備ありきの「既成事実づくり」だと抗議する声明を発表し、まず計画関連工事の手続きを中止することなどを求めました。説明会前に発表した同声明では、より厳しくなった県の環境影響評価条例の適用を免れるため、防衛省が経過措置期間内の来年2月に、配備予定地の一部の造成工事を始める構えであることを批判。「手続きを中止・停止して説明会を開催すべき」だとしています。

 同基地配備計画の賛否を問う住民投票条例制定を求める市民運動も取り組まれており、声明は「市民の意思決定を待ち、その結果を尊重すべきである。この時期の説明会開催の必要性はない」と述べています。

 会の金城哲浩共同代表は「一方的な進め方で、その中での説明会はあり得ない」と防衛省の姿勢を非難。嶺井善共同代表は、予定地近くの生活・農業用水として使われている水源への影響の調査や説明が不十分だと指摘。「私たちはこれまでの生活を未来に残したいだけ」と訴えました。

 上原秀政共同代表は「紛争のタネになるミサイル基地はいらない。住民投票で意思が示されるまで待つべきだ」と強調しました。

 会は、防衛省沖縄防衛局に26日に送付した質問状への回答と、その内容公開も求めています。


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