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2018年11月27日(火)

最高裁棄却に抗議

レッドパージ国賠訴訟原告

兵庫

 日本共産党員と支持者が職場から追放されたレッド・パージの犠牲者で、国家賠償を求め第4次再審請求をしていた大橋豊さん(88)=神戸市西区=と弁護団は26日、最高裁の特別抗告棄却の不当決定(12日付)に対し、抗議声明を出しました。

 同訴訟は、1950年にレッド・パージで免職・解雇された大橋さんら3人が、国家賠償を求め2009年に提訴し、神戸地裁、大阪高裁は原告の請求を認めず、13年に最高裁が上告を棄却しました。その後3度、最高裁に再審を申し立てましたが、いずれも棄却され、今年4月、大阪高裁に再審請求。請求が却下され8月、最高裁へ特別抗告していました。

 声明では、講和条約発効後、政府と国会が速やかに被害者の救済、立法を行う義務を放置した違法性など裁判の争点を示し、到達点として、(1)被害が現在も続いていることを否定できなかった(2)最高裁大法廷決定の正当性が崩れる重大な事実に国が一切反証できなかった(3)政府が被害実態の調査、救済策の検討すら行わず、衆参両院も請願を放置してきたことが明らかになった(4)大阪高裁判決で、極めて限定的であるが、国の作為義務を認めた―ことを指摘。埼玉弁護士会が「警告」を発するなど、被害者救済を求める運動が進展したことを紹介し、日本国憲法の究極の理念である個人の尊厳と基本的人権が保障される社会を実現するため、引き続き取り組む決意を表明しています。


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