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2018年11月24日(土)

「技能移転」と矛盾

高橋氏 “過酷な外国人実習生”

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(写真)質問する高橋千鶴子議員=21日、衆院厚労委

 日本共産党の高橋千鶴子議員は21日の衆院厚生労働委員会で、外国人労働者の受け入れを拡大する出入国管理法改定案について、今も介護で外国人技能実習生に過酷な労働を強いる仕組みとなっている問題を追及。同改定案は「技能移転」という実習制度の目的とも矛盾すると批判しました。

 厚労省は、介護の技能実習制度は昨年11月に開始し、今年10月末までに986件の計画が出され、247人の実習が開始されていると明らかにしました。

 高橋氏は介護労働について、介護福祉士養成施設では日本人入学者の減少が続く一方で、外国人留学生の入学が5年間で67倍(全体の16・7%)にもなるなど外国人労働力に頼っている状態を紹介。こうした中で、技能実習生は1年目から夜勤も1人で任せられることになっており、利用者にとっても実習生にとっても不安だと強調しました。

 さらに技能実習制度は実習生出身国への「技能移転」を目的としているのに、出入国管理法改定案では、人材不足対応のため新たにつくる在留資格(特定技能1号)へと実習生が移行することになる矛盾を指摘しました。


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