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2018年11月23日(金)

停電で酪農被害深刻

紙氏 離農出さない支援を

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(写真)質問する紙智子議員=15日、参院農水委

 日本共産党の紙智子議員は15日、参院農林水産委員会で、北海道地震での全道停電(ブラックアウト)を原因とする酪農被害の深刻さを指摘し、被災支援策をすみやかに行うよう求めました。

 紙氏は、地震被害総額3675億円のうち、停電被害が1480億円で約40%にも及ぶとして「酪農家は全域停電で搾乳できず、自家発電で辛うじて搾乳できても受け入れる乳業工場が閉鎖していたので廃棄せざるをえなかった」と深刻な被害を指摘しました。

 紙氏は、毎年約200戸が離農し、生乳不足が懸念されるなど北海道の生産基盤の弱体化に触れ、今回の被害をきっかけに離農を表明する酪農家が生まれていると指摘し、「これ以上、離農者を生まないための支援策が必要」と主張するとともに、新たな品種の牛の導入や乳房炎対策などの支援策を具体的に示すよう要求。吉川貴盛農水相は被災時に確保した非常用電源への支援について「11月26日を期限に要望をまとめ速やかに行っていきたい」と答弁しました。

 紙氏は、被災酪農家が安心して年が越せるよう「一刻も早い対策」を要求しました。


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