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2018年11月15日(木)

演習場外に陸自砲弾

民間人乗った車 損傷

滋賀・饗庭野 3年前も民家に銃弾

図

 滋賀県高島市の陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場で14日午後1時半ごろ、訓練中の陸上自衛隊部隊が発射した迫撃砲弾が場外に着弾し、破片で民間車両が損傷しました。車には、同市の農業男性(71)が乗っていましたが、けがはありませんでした。

 防衛省陸上幕僚監部広報室によると、訓練中の第37普通科連隊(信太山駐屯地、大阪府和泉市)の隊員が発射した81ミリ迫撃砲弾1発が、演習場北側境界の国道303号に着弾し爆発。破片で、停車していた民間車両の左側後部ドアの窓ガラスを損傷しました。人的被害は確認されていないとしています。

 81ミリ迫撃砲は普通科(歩兵)中隊(約200人)の火力支援として1個小隊が配属される小型の迫撃砲で、最大射程距離は5650メートルに及びます。

 同演習場では同日、陸自の105ミリ戦車砲、120ミリ迫撃砲、155ミリりゅう弾砲の射撃や一般訓練が予定されていました。陸幕広報室によると通告されている装備以外の射撃訓練も行われる場合もあるといいます。

 饗庭野演習場では2015年7月、実弾射撃訓練中に12・7ミリ重機関銃弾が近くの民家を直撃し、2階の瓦屋根と天井を貫通し破損する事故を起こしています。

訓練は中止を

日本共産党の森脇徹・高島市議の話

 言語道断だ。3年前に実弾が民家の屋根を貫通する事故が起きたのは、記憶に新しいところです。周辺住民は実弾射撃の中止、迫撃砲やりゅう弾砲射撃を中止するよう求めてきました。実弾射撃の再開にあたり、事が起きたら訓練を即刻中止する、原因究明をすると、地元と陸自との間で覚書を交わしました。

 砲弾が演習場外に落下するような事態を起こさないための覚書が役に立たなかった。即刻、全ての訓練、実弾射撃訓練を中止することを厳しく求めます。


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