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2018年11月3日(土)

3度「立法府の長」発言

安倍氏の無理解極まる

 「ここに立法府の長として立っている」。安倍晋三首相は2日の衆院予算委員会で、自身を「立法府の長」だとする間違った発言をし、与野党議員から失笑を買いました。

 問題の発言は、国民民主党の奥野総一郎氏が国会議員の定数削減への取り組みをただしたさいの答弁。直後に「行政府の長」と訂正し、謝罪しました。

 安倍首相が国会で「立法府の長」だと述べたのは、2007年5月と16年5月の答弁に続く3度目です。

 安倍氏は今回、答弁を訂正する際に、「行政府の長」として「立法府の議員の定数について、私が少ないほうがいいと言うのはあってはならないのだろう」と表明しました。

 ところが、安倍氏は今国会での所信表明演説(10月24日)では、衆参両院の憲法審査会で各党が改憲案を示して議論することは「私たち国会議員の責任」だと主張し、「行政府の長」として国会に改憲の大号令をかけました。

 「行政府の長」として、議員定数への言及が「あってはならない」というなら、改憲案審議を立法府=国会に促すこともあってはならないはずです。憲法の三権分立原則への安倍氏の無理解ぶりを示しています。

 (信)


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