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2018年11月1日(木)

民意に向き合ってほしい

デニー沖縄知事が会見

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(写真)記者会見する玉城デニー沖縄県知事=31日、東京都千代田区の日本記者クラブ

 沖縄県の玉城デニー知事は31日、東京都内の日本記者クラブで会見し、名護市辺野古の新基地建設に関する県の埋め立て承認撤回を執行停止した政府の姿勢について「民意を踏みにじるもの」と批判し、新基地を造ることは絶対に認めないことが数々の選挙で示された結果だと述べ、安倍晋三首相に対し「沖縄の民意にしっかりと向き合っていただきたい」と求めました。

 デニー知事は、政府が軟弱地盤の問題や違法状態を放置して協議もせず工事を続けてきたと指摘し、「公有水面埋立法の趣旨にもとると判断して承認を撤回した重みを国民に伝えたい」と語りました。撤回を執行停止したとしても、政府が必要な協議をせずに工事に着手することは認められないと指摘し、「国の姿勢を国民にしっかり見つめていただき、それがおかしいというのであればおかしいと声をあげていただきたい」と呼びかけました。

 またデニー知事は、朝鮮半島の非核化と緊張緩和に向けた国際情勢の変化を「平和構築にむけたプロセスと前向きにとらえたい」と述べ、「20年以上前に決定された辺野古新基地建設が、このようなアジアの環境の中で必要とされる基地であるという認識は持ちません」と強調しました。

駐日米大使と面会 官邸とはかなわず

 玉城デニー知事は会見後、ハガティ駐日米大使と初めて面会し、辺野古、普天間基地問題について説明しました。また、沖縄県は菅義偉官房長官に面会を申し入れていましたが、今回は実現しませんでした。デニー知事が同日、記者団に明らかにしました。


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