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2018年10月31日(水)

民主主義のルーツは日本書紀?

稲田質問の荒唐無稽

 自民党の稲田朋美筆頭副幹事長は29日の代表質問で、安倍晋三首相や改憲右翼団体・日本会議が取り組む「明治150年」キャンペーンに連帯し「今年は明治維新150年」などと発言。「明治の精神とも言うべき五箇条の御誓文」などとしたのに加え、聖徳太子の「十七条憲法」にある「和をもって貴しとなす」の言葉まであげて「民主主義の基本は我が国古来の伝統であり、敗戦後に連合国から教えられたものではありません」などと述べました。

 明治憲法=大日本帝国憲法のもとでは天皇が統治権を総攬(4条、そうらん)し、国民は「臣民」とされ天皇に従属してひたすら天皇を翼賛(=力を尽くして支える)する存在でした。「臣民の権利」は、天皇がつくる「法律の範囲内」とされ選挙権の保障もありませんでした。そこには、いかなる意味でも日本国憲法下の民主主義は存在しませんでした。

 まして聖徳太子はその存在について学説上の論争があるうえ、「十七条憲法」は日本書紀の時代です。日本書紀は「神」である天皇による国づくりの物語ですが、そこに現代民主主義のルーツがあるというのはあまりに荒唐無稽です。

 何がなんでも日本国憲法のもとでの「戦後の価値」を否定するという「戦後レジームからの脱却」のゆきつくところは、天皇を「現人神」(あらひとがみ)としてまつりあげた戦前の時代だという時代錯誤がうきぼりになっています。(寅)


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