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2018年10月30日(火)

改憲シフト 危険早くも

自民・稲田氏 代表質問でけしかけ

 安倍晋三首相は29日、衆院本会議で自民党の稲田朋美筆頭副幹事長が代表質問で「憲法改正は急務だ」と述べたのに対し、「すべての自衛隊員が強い誇りを持って任務を全うできる環境を整えることは今を生きる政治家の責任だ」と答弁。「憲法審査会において政党が具体的な改正案を示すことで国民のみなさんの理解を深める努力を重ね、与党・野党といった政治的立場を超えて幅広い合意が得られると確信して」いると述べました。

 安倍首相の答弁は所信表明演説と同様、国務大臣の憲法尊重擁護義務(憲法99条)に反するとともに、憲法の三権分立を侵して立法府に改憲をけしかけるものです。

 稲田氏は名うての「靖国」派として安倍首相が側近に重用し、この日の代表質問も「異例の抜てき」と言われました。その稲田氏が質問で改憲をけしかけ、安倍首相が答弁で憲法審査会での議論加速を訴えた形で、安倍政権・自民党の改憲シフトの危険が早くもあらわになりました。


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