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2018年10月29日(月)

JCPサポーターまつり

What's JCP 志位さんに聞いてみた

「猫派?犬派?」から共産主義まで

市民と双方向です

 JCPサポーターまつりで行われた「What’s JCP!? 志位さんに何でも聞いてみよう」。日本共産党の志位和夫委員長が、野党共闘での共産党の役割から、「猫派?犬派?」など、会場や事前にメールで寄せられた多彩な質問に答え、参加者が熱心に耳を傾けました。


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(写真)質問に答える志位和夫委員長=28日、東京都港区

沖縄で尊敬する人は?

翁長前知事と瀬長亀次郎さん 「沖縄県民が一つにまとまれば、絶対に勝てるという信念」が

 最初に質問したのは、故翁長雄志前沖縄県知事の横顔の絵を描いてきた豊岡マーシーさん。「沖縄で好きな人、尊敬されている人はいますか」と聞きました。

 志位さんは、「一人は翁長雄志さんです」と回答。4年前、翁長氏が「保守と革新が基地を真ん中に対立してきた。これからは、保守と革新が力をあわせてやっていきましょう」と語ったエピソードを紹介しました。

 もう一人としてあげたのが、元沖縄人民党委員長、元日本共産党副委員長の故瀬長亀次郎氏。「祖国復帰闘争の要になってがんばった方です」と語りました。翁長氏と瀬長氏の共通点について志位さんは、「沖縄県民が一つにまとまれば、絶対に勝てるという信念です。この信念を沖縄から学んで、全国のたたかいに生かしていきたい」と表明すると、大きな拍手に包まれました。

差別の状況の変化どう感じる?

個人の尊厳を大切にしていく歴史的なうねりが起きている

 続いて出された質問が、「LGBT(性的少数者)差別に対する世の中の状況の変化をどう感じるか」です。

 志位さんは、「日本でも世界でも、個人の尊厳を大切にしていく歴史的なうねりが起きていると感じます」と指摘。

 憲法13条「すべて国民は、個人として尊重される」が力を発揮してきたと語り、「100人いればすべて多様です。その多様性を認め合い、尊重し合う。いま起こっている流れは、世界史的な流れではないか。私たちもこの運動にかかわっていきたい」と話しました。

政権に入っての役目は?

ぶれない、全国の草の根の組織で支える

 サポーターから、メールやツイッターで寄せられた質問に答えました。

 「朝食はご飯派ですか、パン派ですか」の問いに、「断固、ご飯派です。ご飯を食べないと一日が始まらない」と答えました。

 戦後、MSA協定で、米国の余剰小麦が押し付けられ、学校給食でパンだけが出されたことにふれて、「こうやってコメをつぶしてきたのです。食料自給率を上げていくうえでも、おいしい日本の米作を発展させていくことが大事」と語りました。

 「共産党が他の野党と一致点で政権をつくったとき、共産党ならではの役目があると思っていますか」との質問が出されました。

 志位さんは、一つに「ぶれていない共産党が政権に参加すれば、その政権は強いものになる」と指摘。もう一つは「全国に草の根の組織をもっています。政権ができれば、野党になった自民党がいろんな妨害をしてくるでしょう。その支えになるのは、草の根からの世論と運動になります。草の根から支える役割を果たしていきたい」と回答。司会者が「野党・自民党。私たちはいま一番ききたい言葉じゃないでしょうか」と応じました。

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JCPサポーターまつりって

 サポーターは日本共産党を応援したい人たちがインターネット上で会員登録し、SNSによる情報発信などの活動に取り組むもの。まつりはネット上の結びつきをリアルな対面での交流に発展させる試み。各ブース(出展)などの企画や準備は、サポーター側からの新鮮な発想や提案をもとに、党やサポーターのみんなが協力した手作りで行われました。

改憲・消費税増税とめられる?

国民のたたかいが大事 選挙で審判下そう

 「改憲や消費税増税、このままではまずいと思っています。どうしたら止められますか」と問われました。

 「国民、市民のたたかいが大事です。ここで圧倒的世論をつくっていくこと。そして何といっても選挙で勝つことです」と答えた志位さん。1979年の総選挙で日本共産党が39議席に躍進し、当時の大平正芳内閣が計画していた大型間接税導入を断念に追い込み、週刊誌が「共産党躍進で増税なしサンキュー(39)」と記事を書いたことを紹介。「やっぱり選挙の審判で断固としたノーをくだしていくことを訴えたい」と力を込めました。

 ここで司会者から、「よく言われる猫派、犬派。志位さんはどちらですか」との質問も。「猫も犬も好きです。でも飼うのは猫です」とのべ、新婚時代に5匹の猫を飼っていたエピソードも紹介。「肉球新党」のメンバーから「猫が幸せな社会は、人にも優しい」と書かれたTシャツがプレゼントされる一幕もありました。

政治に興味のないという人には?

身近で感じているところから出発して

 司会者の浅野恵実里さんが、「若い人には政治になかなか興味が持てない人が結構います。若い人のなかでどんな活動をしたらいいと思いますか」と尋ねました。

 志位さんは「政治のことを話すと、冷たい反応はありませんか」と聞くと、「めっちゃあります。冷たい目で見られる」と浅野さん。志位さんは、「そういう方でも、学費、奨学金、ブラック企業、まず感じていること、願いを話し合うことはできるでしょう。働き方が悪くされてきたのは、自然現象ではないですよね。政治の問題です。身近で感じているところから出発していくことではないか」と提案しました。

共産主義になったらどんな変化が?

すべての人間の自由な全面的な発展が

 サポーターから「日本が共産主義の国になったら、どのような変化があるか」との質問が寄せられました。

 「まずは、アメリカ言いなり、財界中心の政治のゆがみをただす、民主主義の変革が今の課題です」と指摘した志位さん。その先に共産主義社会を展望していることにふれ、「共産主義社会では、労働時間が抜本的に短くなる。搾取がなくなり、社会の構成員がすべて働くようになる。浪費がなくなる。生産力が発展する。そうして労働時間が抜本的に短くなり、自由に使える時間が長くなります。人間の持っている潜在的な能力―例えば学者、アスリート、芸術家などの素質をもっていても資本主義のもとでは埋もれてしまう人が多い。すべての人間の自由な全面的な発展をめざすのが、私たちがめざす社会です。だから、共産党という名前を大事にしていきたい」と話しました。

自民党政権が変わるリアリティーが持てない?

「本気の共闘」の実現で自公と補完勢力を半分に

 「自民党の政権が変わるリアリティーをなかなか持てない」との質問には、「リアリティーはあります」とズバリ。5年前の参院選で、32ある1人区で、自民党が31議席をもっていることにふれ、「野党共闘でたたかえば、自民・公明・補完勢力を半分以下にすることができます」と強調し、「野党と市民の『本気の共闘』を実現し、参院選で勝ちましょう」と呼びかけました。

サポーターへのメッセージ

 最後に、サポーターへのメッセージを聞かれた志位さんは、「一つは『ちょっと』を集めて政治を変えることです。一人ひとりができること、SNS、募金など『ちょっと』を集めて政治を変えよう」と訴えました。

 もう一つが、「双方向です。共産党は得意なことも不得意なこともあります。サポーターのみなさんとキャッチボールをしながらすすめていきたい」と表明すると、大きな拍手が起こりました。


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