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2018年10月29日(月)

改憲・消費税増税止める

NHK番組 小池書記局長が表明

 日本共産党の小池晃書記局長は28日、NHK「日曜討論」に出席し、臨時国会の焦点について各党代表と討論しました。この中で小池氏は、安倍晋三首相が所信表明演説で国会の憲法審査会で改憲論議を進めるのが「国会議員の責任だ」と述べたことについて「憲法を理解しないものだ」と批判し、「絶対にストップさせるために野党で力を合わせたい」と表明。立憲民主党、国民民主党、自由党、社民党も首相の改憲発言を厳しく批判しました。(小池氏発言詳報

 小池氏は、首相が所信表明で「国の理想を語るものが憲法」だと述べたことについて、「違う。憲法は国民の権利を守るために政府の権限を制約するものだ。これが立憲主義の大原則だ」と批判。首相が改憲論議を進めるのが「国会議員の責任」と述べたことに対しても、「これも違う。憲法99条は国会議員や大臣に憲法尊重擁護義務を課している。憲法を守るのが国会議員の責任だ」と述べ、「国民の理解を深めると総理はいったが、最も憲法を理解していないのは安倍総理ではないか」と指摘しました。

 その上で小池氏は、NHK世論調査でも政府の取り組む課題として憲法改定は6%と最低であることを紹介し、「国民が望んでもいないときに憲法改定案を強引に与党・首相が旗を振って進めること自体が立憲主義の乱暴なじゅうりんだ」と指摘。朝鮮半島で平和の動きが起こり日中関係も改善している中で、9条を壊して戦争をできるような国にすることは「こんな時代錯誤なことはない」と批判しました。

 改憲のための「作業を進めていきたい」と述べた自民党の萩生田光一幹事長代行は野党の批判に対し「憲法改正を望む国民の声がある。総理がどうのこうのではない」と弁解。小池氏は「総理がどうのこうのなんです」と述べ、政治的中立が最も求められる自衛隊の前で首相が改憲の旗を振っていることを批判しました。萩生田氏は「安倍総理が黙ることで憲法審査会が動くのであれば、そういうことも考えたい」と発言しました。

 来年10月に予定されている消費税10%増税に対して、小池氏は「家計消費が落ち込んでいる中で10%増税すればさらに貧困と格差を広げて景気が悪化することは間違いない」と述べ、増税中止を主張しました。

 他の野党もすべて、「8%増税時より経済が不透明な状況で、なぜ消費税を上げるのか理解に苦しむ」(立憲民主党の福山哲郎幹事長)などと10%増税に反対を表明しました。


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