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2018年10月26日(金)

『サンデー毎日』インタビュー 志位委員長が登場

今後もとことん野党共闘

 「『野党共闘の新戦術で、安倍政権をこうして追い込む』 志位和夫日本共産党委員長の新『共産党宣言』」―『サンデー毎日』11月4日号が衝撃的な見出しで、志位委員長のインタビューを4ページにわたって掲載しています。「政局とは無縁であった共産党が今やキープレーヤーになりつつある」という聞き手の倉重篤郎「毎日」専門編集委員は、志位氏に野党共闘の展望や安倍政治に代わる政策などを質問。インタビューを終え「ますます目が離せなくなってきた」と感想を語っています。


写真

(写真)志位和夫委員長のインタビューを掲載する『サンデー毎日』11月4日

 2015年9月の安保法制=戦争法の強行以降進めてきた市民と野党の共闘。その3年の総括を問われて志位氏は「どうやったら安倍政治を変えられるか、という展望を国民に示すことができた」と指摘。16年参院選で32の1人区全てで野党統一候補が実現、11選挙区で勝利し、17年衆院選では共闘破壊の動きがあったなかでも共闘の意志のある人たちと協力して共闘を守り発展させ、その力が先の通常国会で緊密な国会共闘となって安倍政権を追い詰めてきたことを振り返りました。

共闘へ3点強調

 「今後もとことん野党共闘を目指します」と宣言した志位氏。(1)魅力ある共通公約(2)相互支援・相互推薦(3)政権問題の前向きの合意―の3点がそろえば強力な共闘ができると力を込め、日本共産党として他の野党に真剣な政党間の協議を始めることを呼びかけたことを紹介。「共産党としては3点を主張するが、協議入りの前提にはしない。要は、参院選1人区32の全部で勝とう。野党共闘を本気でやれば勝てる。それを証明したのが沖縄県知事選だった」と述べました。

 「目標はいいが、相互推薦がうまくいくか」と倉重氏。志位氏は、「政権を倒す共闘をつくるためには沖縄のような心が一つになる共闘でなくてはダメだ」「もう一つのポイントは、国民、市民の安倍政権を包囲する闘いがどう盛り上がるか、だ」と回答。安倍9条改憲や消費税10%増税の反対世論の広がりをあげ、「国民の闘いがいろんな分野で発展し、野党よ頑張れ、という声が出ることが、共闘の一番の推進力になる」と述べています。

一致点を広げて

 インタビューの中で志位氏は、日本共産党が提唱している「北東アジア平和協力構想」を詳しく解説。「最大の障害だった北朝鮮の核問題も、南北首脳会談、米朝首脳会談を経て解決に向かう道筋がつくられた。『北東アジア平和協力構想』が現実のものになる展望が開かれてきた」と話しています。

 そのうえで「私たちは、安保法制廃止、軍拡から軍縮への転換、日米地位協定抜本改定、北東アジア平和協力構想、核兵器禁止条約への参加、という五つの平和緊急提言をしている。野党間でも一致できるのではないか」「緊急の一致点で協力を広げ、日米安保条約そのものの害悪を明らかにする活動を強め、廃棄の世論を広げていきたい」と決意を語っています。

 倉重氏はインタビューを踏まえ「とことん野党共闘を発展させていく、というのが志位氏の最大のメッセージだった。そこには迷いは見えなかった。それに加え、ポスト従米の外交・安保政策についても展開願った。それなりの合理性を感じたのは私だけであろうか。政局、政策両面における志位氏による新しいイニシアチブ。これを新『共産党宣言』と受け止めてもよいのではなかろうか」とまとめています。


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