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2018年10月25日(木)

空疎ななかに危険な“毒”

憲法審動かせの“改憲の号令”は国会への重大な干渉、介入

志位氏、首相所信表明に感想

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(写真)記者会見する志位和夫委員長=24日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は24日、国会内での記者会見で、安倍晋三首相が同日の衆院本会議で行った所信表明演説への感想を問われ、首相が消費税増税、漁業法大改定、日米自由貿易協定(FTA)、沖縄での米軍基地建設の推進などの重大な問題に触れながら、まともな説明をしなかったことを指摘しつつ、「全体として、空疎ななかに大変危険な“毒”が説明なく、ちりばめられている」と強調しました。

 その上で、「演説を聞いたなかで最大の危険は憲法の問題だ」と指摘。安倍首相が演説で、憲法審査会を動かし、そこで改憲案を提示して「合意を得ることが重要だ」「それは国会議員の責任だ」とまで述べたことに言及し、「事実上、国会に対して憲法改定の号令をかけるに等しい発言だ。これは立法府に対する非常に重大な干渉、介入だ」と批判しました。

 志位氏は、安倍首相が狙う9条改憲は、「海外での武力行使を無制限にするもので、私たちは反対をつらぬいているが、こういうまさに無法なやり方で国会に憲法改定を押し付けてくるやり方は、論外であり、言語道断だといわなければならない」と述べました。

 さらに、安倍氏が演説で、森友・加計疑惑や沖縄県知事選での自民推薦候補の敗北など、「自分にとって都合の悪いことは一切触れなかった」と指摘。消費税増税についても、幼児教育無償化の文脈のなかに一言語っただけで、なぜ10%の増税が必要なのか、政府なりの説明もないなど、「大きな問題点があった」と重ねて指摘しました。


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