2018年10月17日(水)
新基地反対 普天間の閉鎖・返還
デニー知事 所信表明
沖縄県議会定例会が開会
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沖縄県議会定例会が16日に開会し、玉城デニー知事が本会議で就任あいさつとして所信や基本的方針を県議らに向けて述べました。デニー知事は、翁長雄志前県知事の遺志を継ぎ、同県名護市辺野古新基地建設の阻止、「誇りある豊かな沖縄」の実現に向けた決意を表明しました。会期は26日まで。
デニー知事は、翁長前県知事は県民が心を一つにすることを深く望み、県民の「力」をだれよりも信じ、前知事自らの決意がいつも県民とともにあることを、命をかけて伝えたと強調。「この思いを受け継ぎ、全身全霊をもって県政運営に取り組む」と述べました。
「誇りある豊かさ」の実現に向け、▽復帰50年を迎える「新時代沖縄」を日本経済の再生に貢献しうる方向に導く▽辺野古新基地に反対し、普天間基地の一日も早い閉鎖・返還を政府に強く求める▽誰一人取り残さず、全ての人の尊厳を守り、多様性や寛容性を大切にした共生の社会をつくる―、の三つの視点をあげました。
世界各国との経済・文化交流を促進する「万国津梁(しんりょう)会議(仮称)」の新設、中学・高校生のバス通学の無料化、母子保健と子育て支援が一体の「子育て世代包括支援センター」の全市町村への設置などに取り組むと訴えました。
デニー知事は「子どもたちや若者たちに、平和で真に豊かな沖縄、誇りある沖縄」を託すため、公約に掲げた諸施策を着実に推進することを、力を込めて表明しました。