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2018年9月21日(金)

上半身裸の米兵、民家侵入

沖縄・読谷 女子生徒、0歳妹抱え逃げる

村議会抗議決議

 米軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)所属の陸軍兵が7日午後10時半ごろ、高校2年の女子生徒と、生後5カ月の妹の2人が居合わせた読谷(よみたん)村内の民家に、上半身裸で不法侵入する事件を起こしていたことが分かりました。女子生徒は侵入した米兵を見た瞬間、「殺される」と思い、夢中で女児を抱えながら、リビングの窓からはだしで家を飛び出し、近所に助けを求めて保護されたといいます。

 被害者から事件の詳細を聞いた村議会基地関係調査特別委員会の上地榮委員長などによると、事件が発生したのは、父が外出中で、母も別の子の迎えで家を空けており、生徒は妹のお守りをしながら、リビングでテレビを見ていた最中でした。突然、家の外壁や車をドンドンとたたくような大きな音や怒鳴り声が聞こえた後、生徒は上半身裸の外国人が玄関から侵入したのに気づき、逃げたといいます。

 事件当夜、5~6人の米兵が現場近くの民宿のような所で飲酒し、騒ぎ立てていたことも確認されています。上地委員長は「生徒は事件後も授業中に急に泣き出すなど精神的に強いショックを受け、父親は事件にとても怒っている」と語りました。

 村議会は19日、「平穏で安心な村民生活を脅かす蛮行として断じて許すことはできない」と、日米両政府に強く抗議する意見書と決議を全会一致で可決。村議団と石嶺傳實(でんじつ)村長は同日、沖縄防衛局に、(1)被害者への謝罪と補償(2)米軍人、軍属らへの人権教育の徹底、実効性ある抜本的な再発防止策の公表(3)早急な日米地位協定の抜本的改正―を求め、抗議の申し入れを行いました。

 地元紙などによれば嘉手納署は8日、同基地所属のジェイス・チャールズ・バー陸軍上等兵(23)を住居侵入容疑で逮捕しています。


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