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2018年9月21日(金)

自民総裁選 安倍氏3選 改憲に執念

地方票45% 石破氏に

 自民党総裁選が20日、党本部で投開票され、安倍晋三首相(党総裁)が石破茂元幹事長を破り、連続3選されました。総裁任期は2021年9月までの3年間。選出後の記者会見で安倍首相は、総裁選で掲げた憲法9条に自衛隊の存在を明記する9条改憲について「(党内の)力強い支持を得ることができた」との認識を示し、改憲案の国会提出で「公明党と調整を行いたい」と述べるなど、総裁選結果をてこに改憲を進めることに異常な執念を見せました。

 6年ぶりに選挙戦となった今回の総裁選で安倍首相は議員票329、党員票224の合計553票、石破氏は議員票73、党員票181の合計254票を獲得しました。

 党員票で石破氏が45%を獲得したことは、森友・加計問題などで安倍首相に対する不信と批判が自民党内でも強いことを示しました。安倍首相支持の関係者は「(党員票で)6、7割は取りたかった。55%対45%だと5%でひっくり返る。ここまで迫られるとは」とショックを隠しませんでした。

 安倍首相は総裁選で「憲法改正に挑戦する」と、憲法99条で現職首相などに義務付けられている憲法尊重擁護義務を踏みにじる発言を繰り返しました。マスコミ報道も利用して、総裁選を「改憲への突破口」としていますが、国民世論の多数は早期の改憲の動きに反対しています。

 安倍首相は会見で、国連総会から帰国後に党内人事と内閣改造に取り組む意向を示しました。


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