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2018年9月16日(日)

デニー候補に期待

名護市汀間区区長 新名善治さん

誇りと民主主義守る人

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 一昨年末、隣接する名護市安部(あぶ)区にオスプレイが墜落しました。私は、区民の命を脅かす要因をなくすことが一番大事な仕事だと、区長を5年間させていただいています。辺野古の米軍新基地建設を絶対に認めることはできません。

 佐喜真淳知事候補は「普天間基地周辺の危険性除去が原点だ」といいます。しかし普天間基地の返還は辺野古移設が条件になっている以上、北部の県民がより危険にさらされることは明らかです。極東最大と言われる米軍嘉手納基地も宜野湾市同様、市街地に囲まれた危険な基地です。

 全県見渡せば、米軍基地の危険性が随所にあります。それなのに県知事を目指している佐喜真さんは普天間の危険性だけ、声を大にしている。とても不思議です。

 佐喜真さんは「対立から対話へ」と、翁長雄志知事が、政府とけんかしているから物事が停滞しているといっています。しかし「言うことを聞かない」と振興予算を減らしたのは政府。話し合いを拒んで違法な新基地建設を止めなかったのも国です。沖縄の魂を犠牲にしない限り、話し合いに応じない姿勢をとり続けたのは安倍政権です。

 翁長さんは強い意思を持って、「魂だけは売れない」といってきました。今度は、佐喜真さんが、どのような考え方で政府と「対話」に臨むかが問われているのです。辺野古米軍新基地建設は、沖縄県民の将来を左右する重要課題です。県知事を目指すなら、その考えを明確にし、理由を説明する必要があるでしょう。

 デニーさんは、明確に翁長雄志知事の遺志を継ぎ、辺野古新基地建設を阻止し、沖縄の誇りとこの国の民主主義を守ろうとしています。私はデニーさんに賛同します。皆さん、一緒に知事選を頑張りましょう。

 最後に創価学会の方にも問いたい。池田大作名誉会長は、著書で沖縄が再び“捨て石”になってはならないと説いています。今、沖縄で皆さんがやろうとしていることは、大きく矛盾しませんか。本当の意味の平和とは何かをもう一度考えてみてください。


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