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2018年9月16日(日)

語ろう 沖縄知事選

翁長氏の志継ぐデニー候補

辺野古新基地は…

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(写真)商店街で働く人たちに訴えるデニー候補=15日、那覇市

■デニーさんは翁長知事の後継者。辺野古に米軍新基地を造らせないと断言しています。

 翁長雄志知事は辺野古新基地を阻止するため、文字通り命をかけて最期の瞬間までたたかい続けました。デニーさんは「翁長知事の遺志を継ぎ、辺野古に新基地は絶対に造らせません」と訴えています。沖縄県の辺野古埋め立て承認撤回も「断固支持」を表明しています。

 相手候補→新基地に賛成か反対か、態度を隠し続けている無責任な人物です。しかも、地方自治体が反対し続けることは「限界がある」とも言っています。命がけでたたかった翁長知事とは正反対の立場です。

普天間問題解決は

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(写真)海上から「違法工事をやめ、護岸を撤去しろ」とアピールする抗議船とカヌーチームの人たち=8月31日、沖縄県名護市辺野古

■米軍普天間基地問題を解決できるのも、デニーさんです。

 普天間基地が20年以上、返還されなかったのは「県内移設」が条件だったからです。辺野古では軟弱地盤や活断層が発見され、工事は何十年もかかります。辺野古にこだわれば、その間、普天間は返ってきません。デニーさんは普天間基地の来年2月までの運用停止と、「県内移設断念、即時閉鎖・撤去」を訴えています。

 相手候補→「来年2月までの運用停止」を言わないばかりか、普天間基地の改修工事にも賛成しています。

子育て支援も全力

■デニーさんは「子どもの貧困」解消に全力をあげた翁長知事の志を継ぎ、子育て支援に取り組みます。

 翁長知事は全国で初めて、子どもの貧困実態調査を実施。10月から県内全域で未就学児の医療費の窓口無料化を始めるなど、対策に取り組んできました。

 デニーさんも子どもの貧困対策を「最重要政策」に掲げています。(1)「子育て世代包括支援センター」の全市町村への設置(2)中高生のバス通学無料化(3)医療費助成のさらなる拡充―などを目指します。

 相手候補→給食費や保育料の無償化などを掲げていますが、財源は基地と引き換えの米軍再編交付金を検討しています。

県民の心を一つに

■デニーさんは「イデオロギーよりアイデンティティー」を合言葉に、県民が心を一つにして、新しい沖縄をめざしています。

 保守も革新も一緒になり、辺野古に新基地を造らせない、対立や分断を乗り越え、県民が心を一つにしよう―。デニーさんは翁長知事同様、「イデオロギーよりアイデンティティー」という理念を大切にしています。その先に目指すのは、基地問題を解決し、国の補助金頼みではない「誇りある豊かさ」の実現です。

 相手候補→「対立や分断を乗り越える」「対立から対話へ」などと言っていますが、意図しているのは安倍政権に屈服し、いいなりの県政です。

沖縄の歩みを象徴

■お父さんはアメリカ人、2人の母に育てられたデニーさん。沖縄の歩みを象徴する政治家です。

 父の顔を知らないデニーさんは、シングルマザーとして働く実の母と、幼少期に面倒を見てくれた「育ての母」に育てられました。育ての母からは「10本の指は長さが違うけど、みんな役割がある」と教わり、多様性がある社会、みんなで助け合う沖縄を目指す原点になりました。翁長知事はデニーさんのことを「戦後沖縄の歩みを象徴する政治家」だと語っていました。


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