しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2018年9月15日(土)

高等教育分断乗り越えよう

岡山 全大教、教研集会始まる

写真

(写真)全大教の教研集会=14日、岡山市

 全国大学高専教職員組合(中富公一委員長)が主催する全大教第29回教職員研究集会が、14日から岡山市の岡山大学で始まり、大学・高専の教職員140人が参加しました。「大学・高等教育の未来―加速する政府主導の大学改革を超えて」をテーマに議論が交わされました。

 寺脇研・京都造形芸術大学教授(元文部官僚)が「大学改革・再編統合をどうとらえればよいか」と題して記念講演しました。寺脇氏は、現在、大学の自治や学問の自由について理解していない経産省や内閣府が経済の論理で高等教育機関を改革しようとしていると述べ、それに抗して、小・中・高・大学を通じてどうするかというグランドテザインを考えなくてはならないと語りました。

 基調報告を行った岡田健一郎教文部長は、近年の高等教育政策に大きな影響を与えた政治状況として、「緊縮財政」と政府における「権力集中」が挙げられると指摘。緊縮財政によって大学が政府への従属を強め、長期的なビジョンを描くことが困難になっていること、また、内閣府や経産省に権力が集中されていることにより、産業競争力強化のための手段としての高等教育政策となっていることを批判しました。

 集会は16日まで。五つのテーマ別分科会と、職種別などの七つの分科会に分かれて議論します。


pageup